プラントエンジニアの平均年収。年収を上げる方法も知ろう

naruhashi
この記事を読んで分かること
  • プラントエンジニアの平均年収
  • プラントエンジニアの職種別平均年収
  • プラントエンジニアの会社別平均年収
  • 年収を上げる方法

プラントエンジニアってどれくらいの年収を貰っているのか気になりませんか。
自分は平均よりいい年収なんだろうか、転職を考えているけど年収が気になる、年収の上げ方ってあるのだろうかなど、皆様の疑問は様々です。

この記事では全国平均年収から地域別、企業別の平均年収まで、幅広い情報をご紹介します。
年収を上げるための方法もご紹介いたしますので、将来のキャリアプランにお役立てください。

プラントエンジニアの平均年収

2023年5月時点での全国平均年収は547万円です[1]
全業種を対象とした日本全国の平均年収は443万円(2021年)[2]ですので、比較年が違うとはいえ全体平均よりも20%以上高い年収をプラントエンジニアは得ています。
下記にプラントエンジニアの地域別平均年収と、地域で最も高い平均年収を載せておきます。

プラントエンジニアは全国的にも高い年収をもらえます。

地域別平均年収
  • 北海道・東北:495万円。最も年収高いのは北海道で548万円。
  • 関東:557万円。最も年収高いのは神奈川県で617万円。
  • 中部・北陸:494万円。最も年収高いのは愛知県で549万円。
  • 近畿:531万円。最も年収高いのは大阪府で572万円。
  • 中国・北陸:499万円。最も年収高いのは徳島県で525万円。
  • 九州・沖縄:499万円。最も年収高いのは福岡県で499万円。

[1]:求人ボックス 給料ナビ
[2]:令和3年分 民間給与実態統計調査結果

プラントエンジニアの職種別平均年収

設計技術者と施工管理者、2つの例をご紹介いたします。

自分がどのように働きたいか選ぶ際の参考にしてください。
あくまで平均ですので、大手だとこれより高い場合が多いです。

設計技術者の平均年収
  • 全国平均年収は606万円。
  • 年齢別で見ると、20代後半で約470万円、30代後半で約650万円、40代後半で約690万円、50代後半で約730万円となっています。
  • 設計フェーズの間は忙しいですが、設計フェーズ以外では残業時間少なくプライベートとのバランス取りやすいことが多いです。

出典:厚生労働省, jobtag, プラント設計技術者

施工管理者の平均年収
  • 全国平均年収は681万円。
  • 年齢別で見ると、20代で約490万円、30代で約640万円、40代で約710万円、50代で約810万円となっています。
  • 納期守るため土日祝でも出勤ある場合や、定時後から進捗確認や工事調整作業もあるため残業時間は多くなりがちです。
  • 出張手当が長期間付くことも多く、残業代と合わせ収入が増えやすいです。

出典:セコカンプラス, プラント施工管理の年収情報

比較参考用として、年齢別情報を含めた全業種の平均年収を載せておきます。

参考:全業種の平均年収
  • 全国平均年収は443万円。
  • 年齢別で見ると、20代後半で約370万円、30代後半で約450万円、40代後半で約500万円、50代後半で約530万円となっています。

出典:令和3年分 民間給与実態統計調査結果

プラントエンジニアの会社別年収例

プラントエンジニアリングを行っている会社の年収例を載せておきます。

大手企業だとやっぱり年収高いですね。
この他プラント機器を製造する会社も年収高いことが多いです。

企業名平均年収備考
日揮ホールディングス855万円専業大手
千代田化工建設927万円専業大手
東洋エンジニアリング824万円専業大手
三菱重工業864万円重工業大手
川崎重工業684万円重工業大手
IHI736万円重工業大手
住友重機械工業809万円重工業大手
日立造船681万円環境系
タクマ856万円環境系
栗田工業910万円水処理系
メタウォーター793万円水処理系
レイズネクスト700万円工事系
高田工業所510万円工事系
出典:各社有価証券報告書(2022年度分)

年収は高いほうがいいとは思いますが、自身の労働思想や労働環境に合わせて様々な会社を見て調べることをおすすめします。
上記以外にもプラントエンジニアに関わる会社として、産業用機械を作っている会社、設計専門の会社、施工管理のみの会社、専門商社など、多くの選択肢があります。

年収を上げる方法

ここでは年功序列で自動的に年収が上がる以外の方法をご紹介します。

もっと年収を上げたいんだけど、どれが自分に合っているんだろう。

マネージャーを目指す

同じ会社内でキャリアを積んでいく場合、技術専門職よりもマネージャーの方が高年収であることが多いです。これは組織の経営に責任を持つ立場となるためです。
40歳前後で社内昇進試験に合格し、マネージャーとなる人が多い印象です。

マネージャーになるためには技術的な知識だけでなく、コミュニケーション能力や人材管理のスキルなども求められます。また海外業務多い場合はTOEICやTOEFLの点数も必要です。
高年収に見合った苦労はあるものの、仕事のやりがいも同様に上がることでしょう。

資格取得を目指す

技術に関する一定水準の知識担保や対顧客向けアピールのため、資格保有者に対して手当を支給する会社は多いです。
例えば下記資格などは月額数千円から数万円が資格手当として支給されます。

手当が貰える資格例
  • 技術士(機械、化学、電気電子、建築、環境など)
  • 高圧ガス製造保安責任者
  • 電気主任技術者
  • 建築士
  • 各種施工管理技士(管工事、電気工事、建築、土木など)

資格のグレードによっては手当が出ない会社もあるため、会社規約を確認してみてください。

おすすめの資格に関してはこちらの記事を読んでみてください。

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転職する

あなたがプラントエンジニアとしてキャリアを積んでいる場合、他企業や業界に転職することで高年収となる確率が高いです。
また転職することで新しい環境やプロジェクトにおいて、成長やさらなるキャリアアップの機会も増えるかもしれません。
プラント業界で既に経験のある方は、事業会社やコンサルタントの道も検討できます。
転職を考える際には自身の経験やスキルセット、市場の需要などを考慮しながら適切な求人情報を収集しましょう。

まとめ

プラントエンジニアの平均年収は全業種平均よりも高く、職種別で見ると設計技術者とよりも施工管理の方が高い傾向にあります。ただしこれは残業や出張が多い側面がありますので、ご自身のライフスタイルに合わせてどちらがいいか考えてみてください。

年収を上げる方法としては、マネージャーを目指すことや資格取得を目指すことがあります。
また転職することで新しい環境やプロジェクトで成長する機会を得ることも可能です。

最終的にどれくらいの年収があれば満足できるか、人生計画と合わせて次の行動を一緒に考えていきましょう。

ABOUT ME
Naruhashi
Naruhashi
設計エンジニア
大学では化学工学を学び、プラントエンジニアとして10年以上のキャリアがあります。プラントエンジ、事業会社、メーカーエンジと、様々な立場で実務を行った経験を活かし、プロジェクトが滞り無く進む仕事の組み立てを心がけています。携わる案件は、数万円のものから数百億円のものまで、千差万別です。
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