プラントエンジニアと技術士。技術士の種類や取得方法、日程を紹介
プラントエンジニアはものづくりの現場で重要な役割を果たす専門職です。士業と異なり特定資格が無ければ業務を行えないわけではありませんが、資格取得を通して身につく知識はあなたの専門性を高めてくれます。
本記事ではプラントエンジニアにおすすめの資格である技術士について詳しく解説します。
技術士は国家資格であり、その取得には専門知識と実務経験が求められます。
一次試験、二次試験を経て合格し登録申請を行うことで技術士となることができます。
技術士の資格を持つことで、さらなるキャリアアップと収入の向上が期待できますので、資格取得の道のりは決して簡単ではありませんが取得することをおすすめします。
もし他の資格について知りたい方は下記記事を読んでみてください。
▶プラントエンジニアの資格。おすすめ資格の流れや受験資格を紹介
技術士とは専門家の最高峰
技術士は国家資格であり、専門知識と経験を有する技術者としての地位を示すものです。
また「技術士法」により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっています。
プラントエンジニアには様々な分野での知識と経験が求められることから、技術士の資格を持つことでより高度な仕事に携わることができます。
会社によりますが資格取得時の報奨金と、それに加え資格手当として毎月の給料が上がる可能性が高い資格です。
技術士の種類
全部で21部門あります。各部門の内容は技術士制度に関する資料から抜粋しています。
部門内容を詳しく知りたい方はリンク先の「技術士制度について」をご覧になってください。
出典:日本技術士会, 技術士制度について
自分の得意分野を選んで資格取得を目指しましょう。
技術士の資格取得方法
年1回開催される試験に合格する必要があります。
試験までの詳しい流れ
出典:日本技術士会
下記3つの方法で二次試験の受験資格を得る必要があります。
- 技術士補に登録して指導技術士の下で4年を超える実務経験を積む。
- 職務上の監督者の下で4年を超える実務経験を積む。
監督者は科学技術に関する業務に7年を超える期間従事している者です。 - 7年を超える実務経験を積む。
- まずは第一次試験に合格する必要があります。
- 第一次試験に年齢、学歴、国籍、業務経歴といった制限はありません。
- 一次試験合格後は、JABEE認定コースの大学を卒業した人と同じ3つの方法で二次試験の受験資格を得る必要があります。
- 筆記試験及び口頭試験を行います。
- 口頭試験は筆記試験に合格した者について行われます。
- 日本技術士会に登録の申請を行います。
- 申請が受理された後に初めて「技術士」となります。
二次試験に合格したら忘れずに登録申請を行いましょう!
技術士の試験日程
例年は下記スケジュールで開催されています。
一次試験の日程
受験申込書の配布開始 | 6月上旬 |
受験申込書の受付 | 6月中旬~6月下旬 |
筆記試験 | 11月下旬 |
合格発表 | 翌年2月下旬 |
二次試験の日程
受験申込書の配布開始 | 3月下旬 |
受験申込書の受付 | 4月初旬~4月中旬 |
筆記試験 | 7月中旬 |
筆記試験合格発表 | 10月下旬 |
口頭試験(筆記試験合格者のみ) | 12月上旬~翌年1月 |
合格発表 | 翌年3月上旬 |
まとめ
プラントエンジニアの資格として、技術士の取得方法や種類について解説しました。
技術士は国家資格であり、専門知識と経験を持つ技術者の地位を示すものです。プラントエンジニアには広範な知識と経験が求められるため、技術士の資格を持つことで高度な仕事に携わることができます。
- 技術士には21部門があり、得意分野を選んで資格取得を目指すことが重要。
- 資格取得には年1回の試験に合格する必要があり、受験には実務経験も必要。
- 試験は一次試験と二次試験で構成され、合格後に登録申請を行って技術士となる。
- 技術士の試験日程は例年、一次試験が11月下旬、二次試験が7月中旬に行われる。
資格取得で年収アップに繋がりますし、もし1回の試験で合格できなくても勉強した知識は無駄にならず業務に活かせます!
資格取得まで諦めず挑戦してみましょう。